捨て犬しつけ 命の重さ学ぶ
2015年 03月 28日
トレーナーの鋒山さんから声を掛けていただき
【イヴ】と【友】が参加させていただけることになった
八街少年院の矯正プログラム
先日21日の読売新聞に
掲載されていましたので転載させていただきました
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捨て犬しつけ 命の重さ学ぶ
- 3月21日読売新聞「くらし面」より転載 -
千葉県八街市の八街少年院で、
入所中の少年が捨て犬をしつけ、
訓練するプログラムが行われている。
殺処分される捨て犬を訓練し、
家庭に戻すことを通じ、
命を大切にする心や忍耐力を養うのが狙い。
全国初の試みだ。
「ダウン(伏せ)」
少年(19)が指示を出しても犬は動かない。
少年は少し困った表情を見せた。
講師を務める一般財団法人「ビューマニン財団」(東京)の
トレーナー鋒山佐恵さん(31)が
「犬もあなたを信頼してるから大丈夫」と励ます。
少年が練習を繰り返すうち、犬が伏せをした。
少年は満面の笑みで犬の頭をなでた。
八街少年院では、
強盗や傷害などの犯罪をした17~20歳の男子50人余りが生活を送る。
矯正教育の一環で昨年7月から、
少年1人が犬1匹を担当し約3か月間訓練するプログラムを始めた。
自治体などに保護された捨て犬を同財団が引き取り、
平日の数時間、少年院で犬のしつけ訓練をする。
週末は地域のボランティアの家庭が犬を預かり、
少年と手紙での交流を持つ。
訓練後は、希望する家庭に譲渡する。
これまで6人がプログラムに参加した。
少年院は全国に52か所あり、
生活指導や心理教育を行う。
効果的な教育方法を模索する中、八街少年院は、
米国の刑務所で犬を使った教育の指導経験がある鋒山さんの協力で、
このプログラムを考案した。
法務省によると、
矯正教育として捨て犬をしつけ、家庭に譲る取り組みは全国初。
同様のプログラムを1993年から行うアメリカ・オレゴン州の少年刑務所では、
犬を訓練するうちに、忍耐力や責任感が養われ、
自分を大切にする自尊感情も向上したという。
こうした力は再犯を防ぐことにつながる。
「命の重さを考えた」。
昨年7~10月にプログラム参加し、
今も八街少年院にいる男性(20)は話す。
小学校高学年の頃から学校に行かなくなり、
傷害などで5回逮捕された。少年院での生活は2度目。
最初は犬のしつけがうまくいかず焦ったが、手は上げなかった。
義父からの暴力を思い出したからだ。
犬に自分を重ね、「暴力を振るっても意味はないと思った」と話す。
犬を捨てた飼い主の身勝手さに腹が立つ一方、
「自分も身勝手な行動をして多くの人を傷付けた」と気づいた。
同じ犬を世話するボランティア家庭と、
犬の様子を手紙などで報告しあったりもした。
「殺処分される命を助けることができ、初めて誰かの役に立てた」
と語る。
プログラムの終了式で、
バンダナに「幸せに生きろ」と書いて犬の首に巻いた。
涙がこぼれた。
同少年院の法務教官山下嘉一さんは
「参加者は、愛情を注ぎながら犬と真剣に向き合い、命の大切さを実感し、
責任を全うしようと努力している。社会に出た後、この体験を生かしてほしい」
と話す。
-以上 読売新聞より-
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プログラム終了式に出席させていただいたとき
【イブ】の首に巻かれたバンダナには
沢山のメッセージが書かれていて
”昨年7~10月にプログラム参加し
今も八街少年院にいる男性(20)” ・・・って
もしかしたら
【イヴ】を担当してくれた少年かもな・・
と勝手に思っていますが
5回の逮捕を繰り返して
少年院にも入って
その間大人たちはどういった言葉をこの少年に掛けてきたのか・・
それでも更生への道には進むことが出来ず
今回が2度目の少年院・・・
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「命の重さを考えた」
この3か月間は犬にとってみたら
少年とトレーナーさんと共に楽しく過ごしただけ・・
言葉を話せなくても
犬たちの力は人を更生への道へと導いてくれる・・・
全国52か所の少年院すべてで
このプログラムが取り入れられれば
どれだけの人と犬が救われることか
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私が思うに・・・
トレーナーの鋒山さんのいつも明るい性格、元気ハツラツな姿
これもこのプログラムにはとっても重要だな・・って感じます
少しずつでもこの活動が広がっていくよう
ご支援を!!
一般財団法人 ヒューマニン財団
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卒業犬【イヴ】は
今は川崎市の新しいご家族のもとで
そして【友】は
長野県のりんご農家のご夫婦のもとで
幸せに暮らしています(^_-)