ニコニコ通信 -Vol.5-
2019年 06月 16日
午前中にY先生に診ていただくことができましたのでご報告です。
取り敢えず、
大きな発作(全身発作)が出てくるようになれば話は変わってくるけれども、
まだそこまでの発作が出ていないなら、薬の量を増やすとか、
別の薬と合わせて使ってみるとか、方法はあるので
脳波検査は今無理して受けなくてもいいと思います。
脳波検査をするというのは手段のひとつなので、強く勧めはしないです。
留守中に大きな発作を起こしたかどうか(よだれが大量に出ているとか、
失禁した形跡があるなど)はみて欲しいけど、
今のところは薬を調整しながら様子を見てもいいと思います。
と言うのがY先生のご意見でした。
脳波検査もまた麻酔をしなければならないようなので、
日々の発作よりもそちらの負担の方が心配です。
今はまだ薬だけでも方法があるとの事でしたので、
そうしたいと思います。
今回はニコちゃんの病気のことについて、お話ししたいと思います。
初めに、ニコちゃんのためにご寄付を募ってくださったCさん、
ご寄付のご協力をいただいたみなさまに深く感謝申し上げます。
みなさんのお気持ち、本当に嬉しく思っています。
ありがとうございました。
我が家の先住ネコの通院の時、たまたま院長先生が診てくださったので、
撮りためていたニコちゃんの不思議な動き(私が匍匐後退と言っていたもの)の
動画を見ていただいたところ、
「これはてんかん(焦点発作)だね」とアッサリ診断がつきました。
(以前のニコニコ通信で、誤字がありました。正しくは焦点発作です。)
丸まって固まったまま動かず、自分からご飯も食べられない状態から、
半強制的に給餌をし、歩けるようになるまでひと月以上、
前脚をブルブルさせたり、普通に歩いていたと思ったら、
急に怯えたように後退して行くなど、
おかしいなと思う動きを撮り溜めた動画をいくつも何度も見ていただきましたが、
てんかんと診断がつくまで、3ヶ月弱が経過していました。
意識がなくなり、体全体が痙攣する全般性のてんかん発作とは異なり、
部分的に痙攣が出るのが焦点発作です。
ニコちゃんは前脚(特に左)に強く症状が出ます。
全般性と比べれば、小さな発作であるように感じますが、
これが繰り返されると脳がダメージを受け続けて、
大きな発作を起こすようになることもあるようです。
なので、発作の頻度を薬で減らせるように抑えていかなければいけないのですが、
ニコちゃんは1日に10回以上この発作が起きます。
今は2種類目の薬で発作の回数が減ったので、
こちらで様子を見ていますが、完全に発作が起きないわけではありません。
これが院長先生が頭を抱え、
大学病院で脳神経外科専門の先生に脳波の検査をしてもらって、
相談しながらでないと難しい…と仰る理由です。
ただ、Y先生に相談してみたところ、
将来的に大きな発作が起きるようになったら話は変わってくるけれど、
薬の量を増やしたり、複数組み合わせたり、他の種類の薬にしてみるなど、
まだ薬だけで出来る事はあるとのお話でしたので、
私の経済的な事情もあり、今は脳波の検査は見送っています。
前回、まとめていただいたニコニコ通信4と重複しますが、
MRIの結果、脳の一部に壊死して欠けている箇所が見つかりました。
大きさは3mm×1mm程です。
これがニコちゃんのてんかんの原因との結論に至りました。
脳髄液の検査もしていただきましたが、ウィルスなどは検出されませんでした。
ニコちゃんはトイレのトレイから出たり、起き上がる時など、サッとできません。
イメージとしては、大縄跳びの縄の中になかなか入れないような感じでしょうか。
てんかんは大脳の過剰な電気的興奮が原因の病気ですので、
したい事がうまく出来ずに、実は小さなパニックを繰り返しているから四六時中鳴くし、
発作が頻繁なのではないかという気がしています。
ニコちゃんはてんかん発作の他は全く問題ないので、
今は薬の処方だけで通院も頻繁にしなくてもよくなりました。
脳波検査を見送ったこともあり、
ご協力いただいたご寄付を今私が受け取るのは心苦しいので、
Cさんの預かりっ子さん達にお使いいただければと思っています。
ニコちゃんの里親さまがみつかるよう、引き続き応援よろしくお願いいたします。
***